インフルエンザとは

小児から高齢者まで幅広く感染し例年12月~4月頃に流行し、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えるとされるインフルエンザウイルスに感染することで起こる感染症の事です。
インフルエンザにかかると38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
小児では稀に急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方では肺炎をともなうなど、重症化することがあります。

流行前のインフルエンザワクチン予防接種のメリットについて

インフルエンザ感染を予防する有効な方法の一つに、流行前のワクチン接種が挙げられます。
インフルエンザワクチンを接種することで感染リスクと重症化リスクを低下させる事が可能になります。

インフルエンザワクチンの効果と接種時期について

インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続するとされます。
接種時期に関しては12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えます。

インフルエンザワクチン接種量と接種回数について

  • 3歳未満の方…1回0.25ml 2回接種
  • 3歳以上13歳未満の方…1回0.5mL 2回接種
  • 13歳以上の方…1回0.5ml 1回接種

★ 2回接種の場合、1回目接種と2回目接種の投与間隔を当院では4週間としています

当院でのインフルエンザワクチン接種対象者から除外基準について

  • 鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対して、アレルギーを呈するおそれのある者
  • 間質性肺炎、気管支喘息等の呼吸器系疾患を有する者

としています。

インフルエンザワクチン予防接種における注意点

□予防接種前日の飲酒
□予防接種当日の飲酒・運動
上記2点はお控えください。

インフルエンザワクチンの副反応について

免疫をつけるためにワクチンを接種したとき、免疫がつく以外の反応がみられることがあります。これを副反応といいます。重篤な副反応は0.1%未満とされます。

  • 接種部位の発赤、腫脹、疼痛 10~20% 通常2~3日で消失
  • 発熱、頭痛、寒気、倦怠感 5~10%  通常2~3日で消失
  • 重篤な副反応(アナフィラキシーショック、痙攣、喘息、脳炎など) 0.1%未満

インフルエンザ予防接種の最大のメリットは
● インフルエンザにかかりにくくなる
● インフルエンザにかかった場合でも症状が軽い

ということになります。
2020年はコロナウイルス流行に伴い皆様が手指衛生の徹底、マスクの着用をしたことでインフルエンザは収束していましたが今年も収束した状態が継続するとは限りません。
2021年のインフルエンザワクチンの予防接種を受けるメリットは高いと考えおり、皆様のご都合、ご予定に合わせて計画していただければと考えております。

専門医

・一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
・一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門研修指導医
・一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会認定 補聴器相談医
・一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会認定 補聴器適合判定認定医