医療法人社団 だいだい
当院では、以下の舌下免疫療法を行っています。
舌下免疫療法とはアレルギーの原因物質(アレルゲン:スギ・ダニ)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法の事です。
アレルギー性鼻炎(含花粉症)は、アレルゲン(または抗原)と呼ばれる原因物質(ダニ、スギ花粉など)に よって引き起こされます。
舌下免疫療法とは、その患者さんのアレルギーの原因となっているアレルゲ ンを、少量から徐々に量を増やし繰り返し投与することにより、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげる治療法です。
根本的な体質改善(長期寛解・治癒)も期待されます。舌下免疫療法は、アレルゲンを 舌の下(舌下)に投与する治療法で、現在、スギ花粉症およびダニアレルギー性鼻炎に対して行われています。
実施にあたり、以下の点をご注意下さい。
詳しくは以下をご覧下さい。
採血にてアレルギー検査を実施します。結果が出るまで約1週間程かかります。
※過去に他院にてアレルギー検査を実施した結果がありましたらご持参ください。その場合は当院での採血は不要となります。
採血検査結果を元に治療を検討します。
初回の投与は必ず医院内で行い、診察後、薬局でお薬をもらったあとに副反応の観察のために投与後30分程度、院内で経過観察をします。
診察からの服用後の経過観察含めて1時間位かかります。お時間に余裕を持って来院してください。
※舌下免疫療法は院長診療日のみの対応となります。
舌下免疫療法診療日 月・水・木・金曜日、火曜午後(院長診療日のみ)
舌下免疫療法初回投与受付時間 午前中9:00~12:00 午後14:30~17:30
28日処方した場合の医療費について
※クリニックでの診察代の他にお薬代がかかります。
3~5年免疫療法を施行し治療を終了した場合、治療終了後も年余にわたって効果が持続することが期待されています。
治療終了後の詳しい効果持続期間がどの程度なのかは、まだ報告がなく不明です。
・増量期(最初の1週目):シダキュア 2000JAU ミティキュア 3300JAU
・維持期(2週目以降):シダキュア 5000JAU ミティキュア 10000JAU
増量期:少量から開始し、体内へのアレルゲンの投与量を増やしていきます。
維持期:2週目からは一定量を維持します毎日同量の薬を舌下に投与し続けます。3~5年間継続します
鳥居薬品のサイトに内服量や注意点など、詳しい服用方法が記載されています。ご活用ください。
投与後は1分間または2分間舌下に保持し、その後飲み 込みます。投与後5分間はうがいや飲食を控えます。
また、投与前後2時間程度は入浴や飲酒・激しい 運動を避けます。
【正しく内服できなかった時の対応について】
・誤って多く服用してしまったとき
直ちに吐き出し、うがいをしてください。
翌日、改めて前日の容量を服用してください。
・1分間保持せず、飲み込んでしまったとき
その日は再度服用しないでください。
翌日、改めて前日の容量を服用してください。
・服用し忘れたとき
その日のうちに気が付いた場合、その日の容量を服用してください。
翌日に気がついた場合、前日の容量を服用してください。
服用したか不確かな場合は、その日は服用しないでください。
いずれの場合も決してその日の分より多くを服用しないでください。
移譲が認められた場合、直ちに医療機関を受診してください。
口の中にアレルギーの原因となるものを入れますので、アレルギー反応がでる可能性があり、このような副作用を副反応と呼びます。
舌下免疫療法開始直後の増量期に副反応が現れることがあります。
ダニの舌下免疫療法の副反応は、スギ花粉症の舌下免疫療法よりも強くおこりやすいとされています。
気管支喘息とアレルギー性鼻炎の両方を持っているかたに舌下免疫療法を行うと、気管支喘息の症状を一時的に悪化させる可能性があるため、しっかりと気管支喘息の症状がコントロールされていないと開始できません。舌下免疫療法中に気管支喘息の悪化があれば。一時的に舌下免疫療法を中断することもあります。
■5%以上
・口の中の腫れ、不快感、口内炎などの口腔内アレルギー症状
・のどのかゆみ、違和感
・耳のかゆみ
■1~5%
・くしゃみ、鼻水などの鼻炎症状
・皮膚の掻痒感
■1%未満
・吐き気・腹痛などの消化器症状
・ぜんそくや息苦しさなどの呼吸器症状
・蕁麻疹
■頻度不明
・下痢、頭痛、動悸、眼瞼、眼瞼腫脹
・意識消失などのアナフィラキシーショック
口の中の違和感や鼻炎症状が出た時には、普段の治療で使用しているお薬を併用しつつ症状が軽度であれば投薬の継続は可能です。
ステロイド(副腎皮質ホルモン)の飲み薬の併用は、免疫療法の効果を下げますので、常用しているお子さんは治療ができません。
ステロイドの点眼・鼻噴霧・吸入・軟膏は併用可能です。
舌下免疫療法治療中に薬の併用で心配なことがあれば相談をしてください。
同時併用は可能ですが、初回投与に関して同日に同時投与ができません。
初回、同日にシダキュア、ミティキュアを投与してしまうと初回の副反応が増悪する可能性が高まる為、鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版では同時併用の初回投与に関して、
シダキュアorミティキュアどちらか先行投与
▼
1ヶ月間隔を空ける
▼
ミティキュア or シダキュアを投与
と明記されています。
同時間帯同時併用の注意点:
2剤一緒に口腔内の舌下に投与は出来ません。
1剤目の薬を舌下投与してから、最低5分間以上の間を空けて2剤目の投与をします。
感冒症状が出現した際は中断の適応になる場合があり、その際は医師に相談をお願い致します。
中断した場合、投薬の再開はできますが、中断の期間によっては初回投与量からとなります。濃い濃度の薬でいきなり再開すると副作用が出やすくなるからです。
一般的には維持期に達していれば、再開が可能です。
内服の中止の希望がある場合、自己判断で中止せず、必ず医師に相談してください。